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処方箋7:なぜ渋滞の運転をした日の夜の睡眠は浅いのか? [医療]

処方箋7:なぜ渋滞の運転をした後は眠りが浅いのか?

昨日はとても寒い日でしたね。八王子から都心の自宅には中央高速道路を利用して車で帰っていますが、昨日は合計10kmほどの渋滞でした。最近は、蔓延防止法の影響で渋滞はなかったのですが、昨日は久々の渋滞です。
 2時間近くかけて自宅まで帰りつきましたが、渋滞の運転した後は、いつも眠りが浅いのを感じることがあります。これは、なぜでしょうか?
ヒトの睡眠はノンレム睡眠とレム睡眠という質的に異なるふたつの状態で構成されています。レム睡眠は“Rapid Eye Movement”(眠っているときに眼球が素早く動くこと、REM)からこのように呼ばれています。
 寝入りばなから90分ほど深いノンレム睡眠が続き、その後約90分周期でレム睡眠とノンレム睡眠が繰り返し出現します。
 レム睡眠は睡眠の後半から起床前にかけて増え、この時間帯は心身ともに覚醒への準備状態になるといわれています。
 またレム睡眠中は自律神経系が交感神経優位となり血圧や脈拍が変動しやすい状態となります。

  つまり、良質な睡眠には自律神経の副交感神経と交感神経のバランスがとても重要であるということです。
 渋滞中の運転のイライラは交感神経の活動を優位にして、帰宅後から入眠までに自律神経のバランスを崩してしまうのです。
では、渋滞の運転の後はどのように過ごせば快適な睡眠が取れるのでしょうか。
① 食事、アルコール、コーヒー、タバコ、エナジードリンクは就寝の3時間前までにしましょう。早めに飲食を切り上げることで、交感神経を休め副交感神経優位の状態を促します。
② 就寝1時間前からパソコンやスマートフォンの画面を見ないようにする
ブルーライトの弊害だけでなく、絶え間なく動画を見続けることにより交感神経優位が続き、睡眠導入が妨げられてしまいます。
③ 入浴は就寝1時間前までに、熱い湯は避け10分程度で
眠気は深部体温が下がるときにやってきます。深部体温が上がりすぎると交感神経活性が上昇し、入眠しにくくなります。
④ 眠くなってから寝床に入る
⑤ 必要に応じて、一時的に睡眠導入剤を用いる
 以上の1−5のように副交感神経優位の状態に導くことを強く意識することがとても重要です。
 昨日の私は、食事を遅い時間に取りおまけにワインを飲んでしまいました!
 寝酒は交感神経を優位にするので、大失敗だったわけです。反省しています!
 というわけで、皆さんも渋滞の運転をした後の睡眠には十分に気をつけましょう。渋滞中はとてもイライラしながら運転しているのですね。
 世界から渋滞とイライラがなくなるのはなかなか無理そうなので、自律神経のバランスを意識した生活を送ることをお勧めします。

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